フルートレッスン:コツを掴むということ

今日は社会人のKさんのレッスンでした。

なかなかコツがつかめずに、音が楽に出せませんでしたが、ついにやっとコツをつかめました。

これからますます楽しくなりますね!^ – ^

まずコツを掴むと言うのは、こうやったらできるというのがわかることです。こう体を動かすとできるというイメージをして、やってみるとできます。つまり、自分の認識とイメージと結果がイコールで結ばれている関係です。

コツを掴みにくいという状態はどういうことかと言うと、自分がどういうことをやっているのかわからない状態、もしくは頭で認識したことと実際の動きがずれている状態です。

体のイメージがぼんやりしていて、たとえば数うちゃ当たるで何回も何回も吹いてみて、たまたまできたその1回の状態をまた再現するための、体の動かし方、本当に微妙なものを記憶にとどめて置くことができないのです。

わかりやすく言うと、日本語で知らない単語を聞いても、すぐ覚えられたり、最初の数文字を覚えておけるのに対し、全く知らない、例えばエストニア語の単語を聞いても頭に入らないし、覚えたり、思い出すのも大変です。

これは、日本語の単語、エストニア語の単語、どちらも意味がわからない、同じ音の情報を記憶にとどめておこうとするのですが、日本語の単語は頭の中にすでにできている日本語回路の引き出しの中にカテゴライズしてとか、ほかの日本語の似た響きの音と結びつけて覚えるのに対し、エストニア語ぼんやりとしたそのままの音情報という膨大なものを膨大なまま覚えようとすることの違いだと思います。

そして、これを体を使って楽器演奏するということにあてはめます。
コツをつかむのが早い人というのは、無意識であれ意識的であれ自分の体をどのように動かすとどのように動くというイメージがすごくよくできる人だと思います。

なんの楽器でもそうですが、なかなかコツがつかめない、上達しにくい、と感じた時はもしかしたら、この自分の体のイメージマップがボヤけている可能性があります。

フルートの場合演奏して音を出すということに足の指先とかそういう所の詳細なイメージは要りませんが、じぶんの顔、口周り、口の中、喉、あごなどのイメージが重要です。

鏡をみて練習しろとよく言われるのは、このイメージを自分に植え付けたり、ズレを直したりすることだと思います。

鏡をみるのも重要ですが、プラスして普段無意識ではしない動作を意識的にやってみるという事をするのも効果的です。

たとえば、口の中で舌先を使ってコッコッと鳴らすやり方があります。これは、舌を動かして鳴らすのですが、本当は舌だけ動いてないです。普通にすると舌と顎が無意識に連動して動きます。それを顎を動かさずにしようと試みます。すると頭の中にぼんやりとあった口の中のイメージの舌、口内の空間、顎周辺のイメージがハッキリと分かれます。これで、舌と顎が無意識に連動してしまうことを改善できるようになります。

タンギングの度に口が開きなおってしまってポジションがずれる方などにとても有効です。

あとは、吹く時の口の形のイメージ。吹くというとどうしても、漫画のように口を尖らせてしまったり、口を開けなければ空気を吐き出すことができないと、楽器を吹く上で必要とされている以上の状態をしがちです。これが、初心者の、音が安定しない、音質がまちまちと言ったことにつながると思います。

楽器を吹くことはそんなに不自然なことではないと思います。
もし、楽器を構えてツライ吹き方がくせになっている場合は、一旦鏡の前で楽器を構えずにとりあえず、「超高性能な少しの息でグルグル回る風車」をイメージして吹いてみてください。多分誰でも力まない力で息を出していると思います。だって、少しの息でグルグル回りますからね(笑)口の息の穴も大きいものではないと思います。必要最小限ですよね。その時の喉は無駄に動かないし、口も力が入って居ないと思います。その状態を覚えます。自分がどうやっているか意識してみます。

それから楽器を構えて、100%同じには吹けませんが、さっきと同じイメージで吹いてみましょう。ものすごく楽に音がなるはずです。

無意識というのは非常に便利なものですが、忘れた時に非常に怖いもので、思い出すのにかなり時間がかかりますし、覚えていてもど忘れしたりします。

意識をして工夫することは、とても大事なことです。